吉田修一氏「小説は偽りだが、偽りを語る時に真実が見える」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.09 15:29
◆日本の乳児餓死事件がモチーフ
「この事件が諜報小説につながったことが私も不思議だ。子供たちの話を書きたかったが、悲しくて暗い話がよいと思った。初めは部屋に閉じ込められた子供たちを外から見る視点で書いた。そうするうちに同じ部屋の中から眺めると壁が見えて、外に出て行きたくなった。車にも乗って飛行機も乗って。もしかしたら部屋に閉じ込められた子供たちの視点で空想する世界を描いた話でもあるかもしれない」。