【コラム】米国のインド・太平洋外交戦略が韓国に示唆する点(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.16 16:26
米国のインド・太平洋外交戦略が韓国に示唆することは何だろうか。まず、考慮すべき点はトランプ大統領がインド・太平洋戦略をはじめ、主な外交政策にどの程度専念しているのかまだ分からないということだ。今月行われたアジア地域の主要首脳会談にトランプ大統領本人も、マイク・ポンペオ国務長官も参加しなかった。もう一つの参考事項は米国政治でいよいよ超党派的な合意が現れているという点だ。自由で開放されたインド・太平洋戦略は韓米同盟の精神と相通じるだけでなく、東南アジアを含むアジア全域の平和に対する韓国の関心とも軌を一にする。韓国がこの地域で占める発言権はますます大きくなってきた。そして、独自に遂行する役割もまた拡大している。
文在寅(ムン・ジェイン)政府に与えられた難題は韓中関係の冷え込みおよび中国のけん制強化にともなう危機を解消することだ。私を含む多数の東アジア専門家は韓国が中国をはじめとする隣国、そして(心より彼らも希望する場合)北朝鮮と良い関係を結ぶのは北東アジアの平和と安保に大変重要な要素だと考える。