昨年の経常収支黒字が過去最大規模を記録した。韓国銀行は２９日、「昨年の韓国の経常収支黒字は７０７億３０００万ドルに上った」と明らかにした。過去最大だった２０１２年の４８０億８０００万ドルより４７％増えた。昨年１０月に韓国銀行が出した予想値の６３０億ドルを大きく上回る水準だ。企業であれば利益が予想より多い「アーニングサプライズ」に相当する。韓国銀行は、「スマートフォンのような主力製品の輸出が好調を見せる中で国際原材料価格が下落し輸入額が減った」と分析した。

経常収支のうち商品収支で６０７億ドルの黒字を出した。輸出は５７０９億ドルで前年より３％増加したが、輸入は５１０２億ドルで０．８％減った。地域別では米国への輸出が６．０％、中国への輸出が８．６％増えた。これに対し日本は１０．６％減、中東は１１．８％減となった。

サービス収支も６０億ドルの黒字を記録し２年連続で黒字となった。

韓国銀行は、「今年も昨年に続き５５０億ドル以上の経常収支黒字を出すだろう」と予想した。だが、こうした大規模黒字は喜んでばかりいられないとの指摘もある。最近の経常黒字拡大は民間消費と設備投資の不振により輸入が減って生じた「不況型黒字」と指摘する見方もある。