【取材日記】PM2.5問題、韓国にはコントロールタワーがない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.13 15:08
期待が大きかった分、失望も大きかった。文在寅(ムン・ジェイン)政権の粒子状物質政策のことだ。文在寅大統領は2017年の就任から1週間後、ソウルのある小学校を訪問し、このように述べた。
「粒子状物質がある日も体育の活動ができるようにする」。しかし大統領の言葉は空言になった。「室外の運動場はもちろん、教室でも安心して呼吸できない」という声ばかりだ。全国の学校の空気清浄機普及率は58%にすぎない。四捨五入しても全国の学校の教室10室のうち4室には空気清浄機がないということだ。
こうした中、文大統領が強調した粒子状物質コントロールタワーは見えなかった。コントロールタワーがまともに作動して2年前から全国の学校に空気清浄機を普及させる事業を始めていたとすれば、今年末ごろには全国のすべての教室に空気清浄機が設置できたはずだ。