【社説】F1コリアGPが残した課題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.25 10:59
フォーミュラ1(F1)コリアグランプリ(GP)が終わった。雨が降って滑りやすい霊岩(ヨンアム)サーキットで行われた‘マシン’の競走で、スペインのフェルナンド・アロンソが優勝した。祝福する。事故でリタイアしたレーサーにも慰労の言葉を送る。何よりも時間が不足し、支援も少ない状況で、世界的な大会を誘致して開催したこと自体は評価に値する。観客が8万人も集まり、「本当に事業性はあるのか」という当初の懸念を払拭したのも同じだ。
しかし問題点も多かった。何よりも大会誘致に必要なインフラが不足していた。まずは宿泊施設だ。光州(クァンジュ)・木浦(モクポ)宿泊業者は時ならぬ好況を享受したが、観客の不便はそれだけ大きかった。一部のモーテルはいわゆる‘時間制’を導入・運営して外国人に衝撃を与え、外国の新聞にも紹介され、体面を汚した。2つ目は交通だ。霊岩までの道路は一日中、ひどく渋滞した。駐車場のようになった道路周辺では各種の無秩序が見られた。準備されたシャトルバスは機能しなかった。3つ目は便宜施設だ。レース場の周辺には食堂や各種付帯施設がなかった。いくら初めての開催とはいえ、あまりにも深刻だった。全羅南道(チョンラナムド)が「自信を得たのが収穫」と自評したのは結果的に‘半分の成功’であることを認めたということではないのか。