日本躍進の秘訣「早期承認制」 元々は韓国のアイデア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.10 15:32
幹細胞治療法は難病克服の希望として注目されているが、韓国では「黄禹錫(ファン・ウソク)事態」の影があちこちに残っている。黄教授の論文不正事件の後、卵子の供与や売買が全面禁止され、研究するには国家生命倫理審議委員会の審議を経なければならない。康景宣(カン・ギョンソン)ソウル大生命工学共同研究院副院長は「幹細胞治療薬を伝統的に化学物質を合成した医薬品と同じ基準でみて規制している」とし「米国と日本はもちろん、中国にも幹細胞研究で遅れを取るかもしれない」と述べた。
韓国が規制に阻まれる間、米オレゴン大、ニューヨーク幹細胞財団などでは幹細胞の抽出に成功した。体細胞複製は卵子の核を除去した後、他の人の体細胞の核を注入して胚性幹細胞を作る技術だ。
2014年にチャ病院のイ・ドンリュル教授チームは世界で3番目に体細胞複製に成功したが、規制を避けるために韓国ではなく米国で進めた。昨年、イ教授チームは7年ぶりに体細胞複製方式の胚性幹細胞研究に対して条件付きの承認を受けた。しかしこれも凍らせた状態の凍結卵子だけを使わなければならない。凍結卵子は非凍結卵子に比べて成功率が落ちる。イ教授は「臨床と研究を分離し、米国や先進国のように基礎研究に対してはもう少し柔軟に許容する必要がある」と述べた。