“鉄道マフィア”が部品性能試験の成績書を偽造=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.07 10:37
“鉄道マフィア”不正をめぐり検察の捜査を受けているレール納品会社AVTは2012年、仁川空港連係鉄道(KTXと空港鉄道をつなぐ鉄道)に納品するレール締結装置の性能試験成績書を偽造し、物議をかもした。この成績書の偽造過程に“鉄道マフィア”の人脈が関与したことが6日、確認された。納品会社-設計会社-性能点検機関の“合作”だったということだ。特にAVTは当時偽造した成績書を鉄道施設公団に提出して摘発されたが、関係者は軽い制裁を受けただけだ。
中央日報が2012年9月の鉄道技術研究院の「試験成績書不適正活用など特別監査結果」報告書を6日に入手し、分析した結果だ。報告書によると、鉄道技術研究院のパク元責任研究員は当時、AVTのレール締結装置の性能試験をせず虚偽試験結果と成績書様式をAVT側にメールで送った。AVTは「欠陥がなく製作図面に適合」などの結果が書かれた成績書を鉄道公団に提出した。しかし発行日時・番号がない成績書だった。これを疑わしく思った鉄道公団の性能検証委員会が研究院に正式に発行照会をし、偽造が明らかになった。
しかし鉄道技術研究院はパク元研究員の不正を摘発しながらも、減給3カ月の軽い処罰で終えた。またAVTは成績書偽造という重大な欠陥にもかかわらず、翌年、鉄道公団が発注した湖南高速鉄道のレール締結装置の独占納品を獲得した。