パーマー副社長はインフィニティブランドについて「数年以内のドイツのプレミアムブランド並みの地位に高める」と自信を表した。 また「ＢＭＷやアウディは機械的な完成度が高い技術力と製品力を誇り、ベンツとレクサスは安らかさを追求する」と評価した後、「インフィニティは卓越した走行性能と温かく顧客をもてなす雰囲気で違いを出す」と強調した。

デザインについては「美しくて感覚的というのがコンセプト。 美しい曲線のデザインは、冷たくて面白みのない機械ではなく、顧客に温かさを感じさせるだろう」と述べた。

最近の世界的な新車開発の流れはエンジンダウンサイジングとハイブリッド。 従来の３．５リットルエンジンの代わりに２．０リットルのターボエンジンを搭載し、似たパワーを出しながらも燃費も２０％以上よくする。 これに関しパーマー副社長は「インフィニティは昨年、世界ハイブリッドモデルのうち最も性能が優れたＭセダンハイブリッドモデルを出した。 エンジンダウンサイジングはディーゼル（２．２リットルまたは１．６リットル）エンジンを通して持続的に追求する」と述べた。

来年４月にパーマー副社長は日本のインフィニティ本社を香港に移転する。 パーマー副社長は「インフィニティ販売を２０１６年に年間５０万台に増やすのが目標。 香港は世界１位市場の中国への接近に有利なうえ、英語を使用し、グローバル本社としてのメリットが大きい」と説明した。

◇パーマー副社長＝１９８３年に英国の日産デザインヨーロッパにエンジニアとして入社した。ウォーリック大学で生産技術を専攻して修士学位を取得したのに続き、０４年にはクランフィールド大学で博士学位を取得した。


インフィニティ「欧州ディーゼル車のライバル車、来年韓国で販売」（１）