【中央時評】日本の浪漫的愛国心(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.03 08:58
浪漫的な愛国心は国境の中にとどまらない。一国の歴史的な権利は必然的に他の国の歴史的権利とぶつかる。それで浪漫的な愛国心が激しい地域では歴史戦争が起きる。伝統が断絶したことがなく歴史に対する愛着が深い漢文文明圏では、浪漫的な愛国心が特に激しい。
戦争は起こすのは容易だが、終えるのは難しい。太平洋戦争がその点を苦々しく見せている。1941年12月、日本はパールハーバーを奇襲して大きな戦果を得た。日本の希望とは違い、米国は屈服するのではなく総力戦で対応した。ついに1944年7月、サイパンの陥落で日本の防衛網が崩れ、日本の敗北は確実になった。しかし戦争は1年以上も続き、戦傷者の多数がこの時期に出た。
それでも実際の戦争は戦勢が傾けば終わる。歴史戦争は決して終わらない。いつまでも国々と民族の間の関係を悪化させる。