財政苦しくても軍事予算大幅増額…“オバマスタイル”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.04 11:28
バラク・オバマ米大統領が2日、財政赤字の懸念にもかかわらず米軍の戦力を増強するため前年より国防予算案を増額した。オバマ大統領はこの日、武器導入、基地運用などの一般予算5343億ドル、過激派組織「イスラム国」撃退戦など海外非常作戦(OCO)予算509億ドルの総額5853億ドル規模の2016年度(2015年10月~2016年9月)国防予算案を議会に提出した。前年より4%増えた規模だ。これは米国を除く中国、ロシア、英国、フランス、日本など国防費支出上位10カ国の国防予算をすべて合わせた額に匹敵する金額だ。
このうち一般予算は前年度より382億ドル増やした。増額分は今年の韓国の国防予算総額37兆4560億ウォンより多い額だ。米国は財政赤字を減らすため連邦政府予算を毎年自動削減する苦肉の策(シークエスター)を設けた。しかしオバマ大統領はこうした原則を破り国防予算を増やした。オバマ大統領はイスラム国が跋扈し、ウクライナ問題が拡大した時に米軍の直接介入には消極的だった。それでも国防予算増額に出たのは、軍事力使用には慎重だが実際に使う場合に備え米軍の戦力増強には拍車を加えるという「オバマ国防スタイル」という解釈が出ている。