【コラム】答えを1つだけ強要する「正解社会」の副作用=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.21 13:30
また1つだけの正解が手の平をひっくり返すように変わるケースも多い。以前は大企業の過剰投資を問題にしていたが近頃はあまりにも投資をしないと大騒ぎで、大企業トップの持分率が高いという批判はいつのまにか低いという批判に変わった。状況によっても変わる。外国企業が韓国に投資してお金を稼げば稼いで行ったから国富流出、韓国企業が外国に投資して金を稼げば、外国に投資したから国富流出だというのだ。右往左往する「正解」に企業だけが苦しくなる。
政治も同じだ。国会で摩擦が頻繁に発生する理由は、各党が持ついくつかの良い答えを認めずに自分の考えだけが正しいと主張するからだ。国家発展のための答えがどうして1つだけだろうか。宗教の自由を認めてこそ紛争がないように、相手の党に対する認定と尊重こそが国家発展の第一歩だ。