【コラム】答えを1つだけ強要する「正解社会」の副作用=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.21 13:30
32年前に体験した、あきれるような話だ。釜山(プサン)から済州道(チェジュド)行きの旅客船に乗って新婚旅行に向かうところだった。8月中旬なので日差しも強く、気軽に半ズボンをはいて甲板に出ていたが、突然ある船員が「風紀びん乱(?)」と指摘して部屋に戻れと言うではないか。もっとも短いスカート・長髪の取り締まりが終わってからいくらも経っていない時期だったからそんなこともあるだろう。だが、なぜ長いズボンはよくて短いズボンはだめだというのか。
理由は、長いズボンがその当時の社会が定めた「正解(Right Answer)」だったからだ。だが、このような両極端な見方から抜け出せば結果は違う。いくつか答えになりうる「良い解答(Good Answer)」の観点だ。答えを決めずに開放しているため自身の独創的な考えが入る可能性がある。明らかに半ズボンは夏の衣服の1つに過ぎず、間違った答えではない。