【時視各角】シンクホールではなく、地下無政府だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.22 16:52
殺人ダニとフタトゲチマダニ、新型肺炎と重症急性呼吸器症候群。営利病院と投資開放型病院。
似ているようで違った印象を与える用語だ。印象だけが違うのではなく現実的な波及力にも違いが生じる。殺人ダニとフタトゲチマダニが与える恐怖感は違う。重症急性呼吸器症候群は新型肺炎よりも疾患の属性をくっきりと表わす。営利病院には反対するが投資開放型病院には賛成するかもしれない。このように私たちが使う言葉は中立的・客観的になれない。それぞれ社会的脈絡が違って構成される。
この頃流行しているシンクホールと、地盤沈下・地表陥没・空洞はどうだろうか。シンクホールを言語そのままに解きほぐせば、地面がへこみながらできた穴だ。シンクホールから水が降りて行くように土地が地下に引き込まれながら出現した空間だ。このように定義すれば地盤沈下・地表陥没・空洞と違わない。だが社会的に構成されたシンクホールはもう少し複雑性を帯びることになる。