【中央時評】韓国経済、社会主義化してもいいのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.16 14:55
この政府だけがそうなのではない。大企業に対する二重的態度は社会の随所に現れている。普段は大企業に対して文句を言いながらも就職時になれば大企業に入社しようとする。食べるもの一つを買うにしても大企業の製品だから信じられるという消費者も多い。中小企業中央会が「財閥パン屋」と糾弾したartiseeを中小企業会館に入店させたのも笑えない事実だ。時々騒がれる財閥家の甲質(カプジル、パワハラに相当)も彼らだけの遺伝病ではない。職員の頬を叩く中小企業家や自営業主もいて、アルバイトたちに食べ物を投げつけたりひざまずかせたりする甲質客もいる。
誰も後ろ指をさすことはできない。企業・企業家に対する私たちの意識水準がそうだ。企業家精神(entrepreneurship)を称賛しながらも、その実、自分が企業家になることは躊躇(ちゅうちょ)する。米英研究陣が共同設立した国際企業家精神モニター(GEM)の最近の報告書がこれをよく示している。企業家を立派な職業選択だと考える回答者の比率で、韓国は52カ国中49位だ。世界12位圏の経済に釣り合う順位なのか。