オバマ大統領訪韓で国宝級文化財返還、しかし“タダ”はない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.16 09:05
金泳三(キム・ヨンサム)政権が高速鉄道導入を推進し、フランスのアルストームのTGVが入札を狙ったことが糸口となった。当時のミッテラン大統領は93年9月に金泳三大統領との首脳会談のために訪韓し、そのうちのひとつの「徽慶園園所都鑑儀軌」を持ってきた。儀軌は王室の各種行事の手続きを記録した一種の報告書だ。ミッテラン大統領は「TGVを韓国が選択すればフランスは外圭章閣図書を返還する」という趣旨の提案をした。
TGVは韓国の地を走ることになったが、その後フランスは急変した。結局外圭章閣図書を「5年単位のレンタル更新」の形式で取り戻したのは2011年4月だ。2010年11月に当時のサルコジ大統領と李明博(イ・ミョンバク)大統領の首脳会談で合意がなされた。2010年に韓国は主要20カ国(G20)首脳会議を開催した。翌年のG20会議開催国のフランスは韓国の協力が必要だった。