【中央時評】「150年」の長州支配を自負する安倍首相(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.05 10:14
明治政府の政治的正当性にも問題がある。維新を主導した勤皇の志士といわれる人たちの中には過激テロリストが多かった。歳月が流れた後に勝者が書いた記録によって美化されただけだ。幕府を討伐しろという天皇の勅許を偽造した疑いもある。新政府樹立後には権力型不正、汚職、腐敗事件も少なくなかった。
無慈悲な討伐戦の傷も無視できない。新政府は東北地域の投降意思を無視して大規模な殺戮戦をした。1868年の会津戦争だ。その時の反感は今でも残っている。2007年4月の福島衆議院補欠選挙の応援遊説で安倍首相は「(長州の)先輩がご迷惑をおかけしたことをお詫びしなければいけない」と述べた。票のために急ごしらえした言葉なのかもしれないが、地域情緒をよく表している。