「悪い癖を直す」発言より「散歩デモ」が日本に有効だった(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.02 09:15
#1.1995年11月14日。中国国家主席として初めて韓国を訪れた江沢民主席が、金泳三(キム・ヨンサム)大統領と青瓦台(チョンワデ、大統領府)に一緒に立った。共同記者会見で両首脳は声を一つにして日本を糾弾した。日本政治指導者が「韓日併合は合法」などと妄言を繰り返していた時期だった。江主席が「中国国民は日本の過去の侵略行為、特に南京大虐殺を絶対に忘れることができない」と一喝した。金大統領はさらに強度を高めた。「日本の政治家の妄言が続いている。今回は悪い癖を直す。文民政府は過去の軍事政府とは違うということを日本に見せる必要があると考える」。翌日、産経新聞は金大統領が「唐突な発言をした」と報道した。
#2.4日後の11月18日、大阪でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催された。午後の行事開始直前、村山富市首相が会議場の入り口で各国の首脳を迎えていた時だった。階段を半分ほど上がった江主席が突然、体の向きを変え、階段の下にいた金大統領側に近づくと、両首脳は泰然と庭園を散歩し始めた。これを見ていた村山首相は当惑した表情だった。当時、公報・政務秘書官だった朴振(パク・ジン)元議員は後に著書でこれを「散歩デモ」と名づけた。朴氏は「金大統領の即席提案で、両首脳はこれ見よがしに意気投合して散歩を楽しみ、日本政府に対して露骨に無言のデモをした」と書いた。村山首相は当惑していたが、両首脳が犯した“意図的欠礼”は広く伝えられなかった。
習近平主席の訪韓(3、4日)を控えた現在も、19年前とは大きく変わらない。日本の歴史歪曲挑発は続き、韓中が声を一つにして日本を批判するのも同じだ。このために朴槿恵(パク・クネ)大統領と習主席が日本に向けてどんなメッセージを出すかに世界の耳目が集中している。