【社説】白善ヨプ将軍は国を救った戦争の英雄
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.27 11:07
KBS(韓国放送公社)受信料問題を討論する席で、思いのほか白善ヨプ(将軍ペク・ソンヨプ)将軍の親日前歴が俎上に載せられた。野党議員が受信料引き上げの前提としてKBS(韓国放送公社)の公正性を問題にする過程で、白善ヨプ将軍を扱ったドキュメンタリー番組が親日前歴を持つ白将軍を「戦争の英雄にした」と指摘したのだ。このためインターネットなどでは論争が拡大している。残念なことだ。
私たちは一世代を超える間、日本の植民支配下にあった。当時、高等教育を受けた若い人たちのうち、少なくない人たちが日帝が運営した各種機関で働いたのは事実だ。白善ヨプ将軍もその一人だった。家は貧しかったが秀才だった白将軍は、平壌(ピョンヤン)師範学校を卒業した後、教師として働き、満州国が運営する奉天(ボンチョン)軍官学校にまた入った。そして3年間、満州軍の将校として勤務した。
解放後、軍事英語学教を卒業すると、すぐに韓国戦争(1950-53)が開始、輝かしい戦果を上げて32歳の年齢で陸軍参謀総長を務めた。韓国戦争当時の白将軍の功労は中央日報が2年間連載した「残したい話」に詳しく記録されている。白将軍は今日の大韓民国がこの地に存在するうえで決定的に寄与した戦争英雄だ。6月25日に合わせて放送されたドキュメンタリー番組で、最も大きな功労を立てた白将軍を戦争英雄として浮き彫りにするのは自然なことだ。