二つ目、中国人の旅行パターンおよびショッピング価値の変化が感知されている。信頼できるインターネットショッピング取引が可能になるにつれ、単純なショッピング目的の旅行は減少するだろう。その代わり訪問国の伝統、すなわち中国にはないものを経験する体験中心の個別旅行が徐々に増加するという。ショッピング中心の団体観光への依存度を徐々に減らしていくものの地域別に差別的な観光資源を開発する努力が続いてこそ、持続可能な中国人観光客誘致に問題が生じないだろう。

三つ目、最近は中国富裕層の間でショッピングやカジノなど物質的な欲求充足以外に、レジャーや文化芸術活動などを通じた消費で精神的な欲求を満たそうとする需要が増えている。これに対しＶＩＰ中国人観光客を対象に展示会、博物館およびゴルフ旅行などが含まれた差別的なＶＩＰ向け観光商品の開発とマーケティング活動を推進する必要がある。

中国政府の各種規制政策と内需経済活性化政策、消費パターンおよび旅行価値の変化などで、中国人観光客誘致の量的および質的成長に暗雲が漂っているのは事実だ。しかし大規模なインセンティブ観光が中国人観光客誘致の新たな起爆剤の役割をするという期待もある。

今回、仁川市が見せた大規模な報奨旅行を誘致するための観光資源開発およびインフラ構築努力、積極的なマーケティング活動効果は、他の地方自治体と観光業界もベンチマーキングする価値がある。中国人観光客の円滑な両替業務や医療サービス提供など観光満足度を高めることができる関連産業および支援産業の緊密な協力体系が伴えば、落ちた韓国観光のイメージは改善されるだろう。中国人観光客の韓国観光の未来はそれほど暗鬱なものばかりではない。

アン・ユンヨン世宗大ホテル経営学科副教授

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【時論】中国人観光客がまた戻ってくるようにしよう＝韓国（１）