<東日本大地震>「生きていて・・・」 密陽に住む日本人妻の祈り
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.15 10:37
慶尚南道密陽(キョンサンナムド・ミリャン)に住む日本人の八島和子さん(41)はこの数日、新聞とテレビから目を離すことができない。胸中ではずっと祈っている。「お母さん、お父さん、頑張って下さい。孫の顔を必ず見せてあげます」。八島さんの故郷は今回の東日本大地震で最も大きな被害を受けた宮城県だ。
地震が発生した11日午後、八島さんは10歳と9歳の2人の子どもを連れて仙台行きの飛行機に乗るため仁川(インチョン)空港へ向かう途中だった。
12年前に韓国に嫁いでから1度しか帰っていない実家だ。八島さんは4年ぶりの帰郷に、美しい服を着飾った子どもたちは初めて行く母の実家を考え、浮き立っていた。仁川行きの列車に乗る直前に「日本の東北地方で地震」という緊急ニュースを見た。地震が多い日本なので初めは大したことはないと考えた。しかし列車の中で八島さんの電話は鳴り続けた。「日本に行く時ではない」として家族や友人らが引き止めた。彼女は飛行機をキャンセルして引き返さなければならなかった。