【コラム】「万無近隣」…安倍内閣に尋ねたいこと=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.08.20 15:49
隣国と親しくつき合うことは容易なことではない。第2次世界大戦前、欧州では数多くの戦争が起きた。ドイツとフランスの間が特にそうであった。アジアでも同じだ。共産化した中国だけでも隣国と繰り広げた戦争は一つや二つではない。ベトナム・インド・ソ連、そして韓半島でも戦争をした。
韓国と日本の間はどうなのか。壬辰倭乱(文禄の役)や1910年の強制併合でなくても日本が韓半島を侵奪したのは900余回に達するという主張がある。大規模な侵略計画をたてて実行に移すことが出来なかった例もある。百済が滅亡して100年ほど過ぎた761年にたてた新羅征討計画、13世紀のモンゴル・高麗連合軍に対抗した高麗侵攻計画がそうであった。国家レベルの侵攻と次元は違うだろうが、高麗時代末以来、倭寇の韓半島略奪は絶えず繰り返された。倭寇の魔手は韓半島だけでなく中国海岸地方や東南アジアに至るまで及ばぬ所はない。
一部の日本の学者は「倭寇の中には中国人・朝鮮人らが混じっていた」という水増し主張をする。略奪だけをしたのではなく東アジアの交易担当の役割も果たしたとして日本人の海外進出や海上活動という側面でアプローチしたりもする。日本の立場では、海を掌握した倭寇こそ日本がアジアで最初に西欧文物を受け入れて近代化するのに道案内的な役割をしたと信じたいところだ。倭寇の被害を減らすために島を空ける「空島政策」を展開した中国、これに従い朝鮮は海から来る西洋の客人を喜ばなかった。海辺の道を拒絶したまま陸地で縮こまって生きる体質が固まった。