涙の中で南北離散家族が対面…母親と息子の60年ぶりの抱擁(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.21 09:10
会場ではしわが深く刻まれた顔を互いに撫で合いながら「なぜこのように年老いてしまったのか」「生きていてくれてありがとう」と互いに声を掛け合う様子が続いた。南側の最高齢者であるペク・ソンギュさん(101)は北側の嫁と孫娘に会って、涙を流すことができなかったのか、むしろ微笑みを見せた。
南北離散家族間の対話が続いて残念な話も行き来した。会場に出てくるべき当事者が今年亡くなったという便りをやりとりしながらだ。2000年から離散家族の捜索申請を出していたチョ・オクヒョンさん(78)と弟のボクヒョンさん(69)は、韓国戦争(朝鮮戦争)の時に生き別れた北側の次兄が今年死亡し、代わりにその子どもに会うことになった。オクヒョンさんは「弟のボクヒョンが電話して『長兄が生きていれば85歳』と言った」とし「北朝鮮で兄さんたちが生きているかもしれないと考えていたが…」と残念がった。弟ボクヒョンさんはそれでも「父と兄の生死確認がせめてもの願いだった。会えることになり、本当に宝くじにでも当たった気持ち」としながら「(兄の家族に)子孫がまだいるのか、父の墓はどこにあるのか、法事はちゃんとやっているのかなど、質問することを手帳に書いておいた」と話した。