【中央時評】経済回復の希望を持とう=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.25 11:13
外部の環境は厳しいが、すべてが悲観的というわけではない。米国経済の回復はよいニュースだ。中国経済の不確実性は大きいが、中国政策当局が適切に対応すれば急激に墜落したり大きな危機を迎える可能性は非常に低いというのが、多数の専門家の見解だ。いま韓国経済の内部環境は高齢化を除いて20年前の日本とは大きく異なる。日本の「失われた20年」は不動産バブル崩壊、金融改革不振、生産性低下、国家債務の増加とともに、タイミングを何度も逃したマクロ経済政策など、さまざまな要因が重なって発生した。我々は日本の失敗を繰り返さなかった。
実際、我々は今まで多くの経済危機を迎えたが、最も速く模範的に克服した。経済開発の初期には政府・企業・勤労者が熱情的に働き、戦争の廃虚を克服して国家経済を再建した。1988年の通貨危機で平均国民所得が7%近く落ち、776カ所の金融機関が閉鎖し、失業者が続出したが、国民全員が力を合わせ、危機を乗り越えて速やかに成長した。2008年のグローバル経済危機当時は先制的な構造改革と政策対応で、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち真っ先に危機を克服した。