【社説】中国主導投資銀への参加決定、遅くなったが評価に値する=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.27 15:06
韓国政府が昨日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加方針を公式発表した。政府は関係部処間の議論を経て創設メンバーとしてAIIB設立に参加することにし、昨日、参加の意思を中国に書簡で正式通知したと明らかにした。
参加を勧める中国と引き止める米国の間でためらってきた朴槿恵(パク・クネ)政権が結局、参加の方向で最終方針を決めたのだ。遅くなったが、政府が参加を決めたのは評価に値する。
中国がアジア地域のインフラ拡充のために設立するというAIIBは、さまざまな意味で関心を集めてきた。第2次世界大戦以降に設立された国際通貨基金(IMF)と世界銀行中心の国際金融秩序は、米国のための金融秩序といっても過言でない。アジア経済開発のために設立されたアジア開発銀行(ADB)も、実際には日本を前に出して米国が主導してきた体制だった。AIIBは世界2位の経済大国に浮上した中国が、米国中心のアジア金融秩序に対抗して設立する銀行だ。当然、米国の反発は予想された。米国は中国のAIIB設立の動きに是非を論じ、韓国・豪州などアジア同盟国の参加にブレーキをかけてきた。