【コラム】南北露間鉄道は韓国版「一帯一路」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.02 14:33
韓国は、現在の経済・安保危機状況および大統領弾劾政局により、急激に変わりつつある韓半島(朝鮮半島)の周辺情勢に積極的に対応できていない総体的難局に陥っている。しかし、韓国は低成長構造を打破しGDP増加率を上昇させると同時に、安保問題にもテコとして使える独歩的な方法を有している。
それは、韓国政府が2013年10月に宣言して以来中止となっている「ユーラシア・イニシアチブ」政策を積極的に推進することだ。プーチン大統領が意気込んで推し進めているロシア東方政策に関連し、ロシア極東地域の経済進出と南北露間鉄道を推進するのだ。ロシアは2015年から沿海州をはじめ、極東地域7州を開発するために約1兆ルーブル(約1兆9040億円)を投資して交通インフラの建設および9カ所の先導開発区域を定め、投資誘致を行っている。ウラジオストク港は国際自由港として運営されている。プーチン大統領は極東開発のために韓国と手を握ろうとしてきた。しかし、韓国は現在まで政府主導の積極的な動きがなかったといっても過言ではない。