沈没したパナマ船籍から…迎日湾近海9キロに茶色の油の帯
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.17 08:25
慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)の迎日湾(ヨンイルマン)近海で沈没したパナマ国籍の貨物船「チェンヌ(Cheng Lu)」号から油が漏れ出て、9キロ離れた海岸まで広がった。油が漏れ出た沈没地点は迎日湾港の北防波堤の先端に接した海で、付近にはイワシ・カレイの漁場があり海汚染に伴う漁業被害が予想されている。
16日午後、中央日報が東海(トンヘ、日本名・日本海)地方海洋警察庁のヘリコプターに同乗して現場を見回した結果、濃厚な茶色の油が船から流れ出て海に広がっているのを確認した。船の燃料と思われる油だ。沈没した船舶には、バンカーC油106トンや軽由26トンなど燃料132トンが積まれていた。沈没当時の衝撃で船体に穴が空き、油が漏れ出たものと見られる。浦項水産協同組合のチョン・ジェクァン課長は「事故地点は浦項のイワシ漁獲量の90%を占める漁場がある所」としながら「汚染の拡散を防ぐ対策が急務だ」と話した。しかし沈没地点の周囲には高さ4~5メートルの波が打ちつけており、汚染拡散を防ぐオイルフェンスを打てずにいる。漏れ出た油は海流に乗って9キロ離れた浦項市南区東海面立岩(イバム)1里・2里、発山(パルサン)里の住民らが農業用水として使う村の小川を汚染した。