【中央時評】尋常でない北朝鮮、当惑する韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.01 14:51
北朝鮮のような共産体制で最も重要なのはカリスマ的な統治権威だ。ところが血の粛清が起きているというのは、このカリスマが光を放っていないという傍証なのかもしれない。なぜ彼は重要な粛清のたびに白頭山(ペクドゥサン)を訪れているのだろうか。白頭血統のイデオロギー的正統性が腐食しているためではないだろうか。ある脱北者の言葉がリアルだ。「韓国ではキリスト教信者が死ぬ時に聖書を棺に入れてほしいと望むように、北朝鮮では死ぬ時に金日成(キム・イルソン)語録を入れることを光栄と考えた」ということだ。しかし「もう北朝鮮でそのような人を探すのは難しい」と述べた。
このような状況のためか、韓国社会で北朝鮮崩壊論がまた出てきている。狂気じみた血の粛清が北朝鮮体制の究極ドラマを見せるのではないのかということだ。それで北朝鮮の急変事態への対策を急ぐべきだという主張が力を得ている。