【海外コラム】核心は北朝鮮の経済だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.25 18:06
北朝鮮の核問題をめぐる交渉が近く再開される見込みだが、不幸にも妥結は期待できそうもない。 グランドバーゲン(一括妥結)もまだ言葉にすぎない。 北朝鮮と米国・韓国・日本の間には信頼がない。 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長を含む交渉当事国の指導者は、北朝鮮の非核化に向けて努力すると話しているが、国内政治の危険を冒してまで乗り出すことはない。 その結果、対話の再開と核再処理の凍結、そしてミサイル・核実験の中断程度が現実性のある目標となっている。
交渉の速かな進行のためには、北朝鮮と北朝鮮の指導者を考慮した長期的な戦略が必要だ。 米国と他の国は、北朝鮮政権がグローバル経済との統合と経済改革を通して発展するよう積極的に介入しなければならない。 経済的な介入は苦痛を受けている北朝鮮住民に恩恵となる。 1990年代後半、中国とベトナムが急速に経済成長した当時、北朝鮮は最悪の飢きんを経験した。 北朝鮮の住民は、計画経済と配給体系が解決できない部分のため、陰性的市場経済を望んでいる。 国境地帯での中国との交易はこうした部分を解消している。