「北、要人暗殺部隊を創設」…韓国国防白書で見る北朝鮮軍の戦力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.16 11:22
韓国国防部は15日、「北朝鮮軍が要人暗殺作戦を担当する特殊部隊を創設した」と明らかにした。この日公開した『2018国防白書』でだ。また、国防部は「特殊戦部隊を別途軍種(陸軍など軍隊の種類)に分類して能力を高めている」とし「全体特殊戦兵力は約20万人」と推定した。軍当局は特殊作戦軍の創設時期に言及しなかったが、白書でその実体を確認したのは今回が初めて。北朝鮮の特殊作戦軍は2017年4月の金日成(キム・イルソン)主席第105回誕生日記念軍事パレードで初めて姿を現した。当時、北朝鮮メディアは「キム・ヨンボク陸軍上将が特殊作戦軍閲兵縦隊を引率した」と明らかにしたが、軍当局は判断を留保した。しかし北朝鮮が韓国の特殊戦司令部と似た部隊を別途の軍種に格上げして運営中という事実が把握され、有事の際の新たな脅威に浮上した。
国防部は過去2年間の北朝鮮の軍事力増強状況も伝えた。北朝鮮が水素爆弾の開発に取り組んでいると軍当局が評価した部分が目を引く。白書は特別付録の「北朝鮮の核・ミサイル開発経過および評価」で、「2017年の6回目の核実験で核爆発の威力は約50キロトン水準と、過去に比べて著しく増大した」とし「水素弾試験を施行したものとみられる」と評価した。核兵器を作ることができるプルトニウムを50キロ、高濃縮ウラン(HEU)も相当な量を保有したと推定した。軍関係者は「北朝鮮が保有する核物質で核弾頭を作って武器化されたかどうかは確認されていない」と説明した。これは2016年の白書と似た評価だ。しかし米国などでは最近、北朝鮮が非核化協議に入りながらも持続的にHEUなど核物質とミサイルの生産活動を続けているという懸念の声が出ている。