【社説】依然とした北核脅威のためにより強固にすべき韓米同盟
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.16 13:38
文在寅(ムン・ジェイン)大統領とマイク・ペンス米副大統領が昨日、シンガポールで会談して韓米同盟の重要性に口をそろえて強調したのは時宜を得たものだった。文大統領は「北朝鮮を対話に引き出し、今の状況を作り出したのは強力な韓米同盟の力」とし、北核解決に関連した両国関係の重要性に言及した。ペンス副大統領も「両国間同盟は自由に向けた戦いで結ばれたもので、とても重要な関係」と強調した。
これまでの韓半島(朝鮮半島)の歴史を振り返ると、当然のことのように聞こえるかもしれない。だが、最近の状況のせいでその響きが小さくない。まず、依然とした北核脅威がさまざまなルートを通じて確認されている。昨日、国会懇談会で国家情報院は「北朝鮮が核弾頭の小型化を継続しているか」という質問に「そのように推定している」と答えた。12日には北朝鮮が非核化を約束したが、13カ所の未申告ミサイル発射基地を運営中という米戦略国際問題研究所(CSIS)の報告書が公開されて大きな波紋を呼んだ。
そのような危機の中でも北朝鮮への制裁をめぐる韓米間意見の隔たりは依然として残っている。ペンス副大統領が文大統領との会談で「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)を実現するために、努力を続けたい」とし「多くの発展があったが、やるべきことはまだ多い」と指摘したのは注目すべきところだ。遠回しに話したが、非核化のためには制裁緩和が優先されるべきだという文在寅政府の主張に反論したものといえる。