【社説】歴史的な米朝談判…核なき平和な日がくることを祈る

【社説】歴史的な米朝談判…核なき平和な日がくることを祈る

2018年06月12日09時16分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が宿泊中のシンガポールのセントレジスホテルには「世紀の談判」を翌日に控えて緊張感が漂っていた。「平和と静けさ」の島セントーサから15分の距離にあるこの最高級ホテルに入るには、シンガポール警察の検問を2度受けなければならず、正門でまた検査を受ける。このように苦労してホテルのロビーに入ると、平壌(ピョンヤン)に来たような錯覚を起こすほどだった。

  短い髪に黒のスーツ、金日成(キム・イルソン)-金正日(キム・ジョンイル)肖像徽章(バッジ)をつけた北朝鮮の警護要員(974部隊員)が三々五々陣取り、金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長や玄松月(ヒョン・ソンウォル)三池淵(サムジヨン)管弦楽団長の姿も見ることができた。ソン・キム駐フィリピン米国大使と板門店(パンムンジョム)で実務協議をしてきた崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官はこの日、特に忙しそうにホテルを出入りした。ポンペオ米国務長官はツイッターでソン・キム大使と崔善姫外務次官の実務協議について「北朝鮮と実質的で詳細な協議をした」とツイッターで短く伝えた。

  史上初めて開催される今回の米朝首脳会談は通常の首脳会談とは違う。普通、実務陣が議題の95%程度をあらかじめ合意し、残りを首脳が会って解決する。しかし今回は逆だ。95%以上がトランプ米大統領と金正恩国務委員長が顔を合わせて解決すべき問題として残っている。会談のカギは米国が要求する北朝鮮の非核化と北朝鮮が望む体制保証の間でどのように接点を見いだすかだ。昨日、ポンペオ国務長官は何度も「我々は韓半島(朝鮮半島)の完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)に専念している」と述べ、北朝鮮に圧力を加えた。一方、北朝鮮メディアは今回の会談の議題として米朝関係の樹立、平和体制の構築、朝鮮半島の非核化の3つを挙げた。北朝鮮は米国の対北朝鮮敵対政策を除去する機会と見ているのだ。

  今日のトランプ-金正恩会談は午前の単独会談、昼食、そして午後に随行員が同席する拡大会談という順序で進行される。成果があれば共同声明を発表し、これを祝う夕食会をする予定だ。会談の成敗は早い時間に決まるという見方が多い。トランプ大統領は非核化に対する金委員長の誠意について「1分以内で判断できる」と述べた。トランプ大統領はCVID原則の文書化はもちろん、核兵器搬出など可視的な初期非核化措置、そして非核化履行期間まで合意文で釘を刺そうとしている。一方、北朝鮮は今回の会談では非核化の大きな枠だけを決め、細部事項は今後の会談で解決しようという戦略で正面から対抗すると予想される。

  会談は相手がいるためどちらも一方的な勝利をつかむのは難しい。しかし非核化は米朝ともに正当性を認めているだけに明確な成果があると期待する。我々は最後に金委員長の大きな決断をもう一度促す。北朝鮮を偉大にするという一度きりの機会を生かし、核を捨てて正常な国に生まれ変わらなければいけない。歴史的な談判の日が来た。今回の会談の成功で韓半島にも平和な日がくることを心から祈る。
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