【社説】歴史的な米朝談判…核なき平和な日がくることを祈る
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.12 09:16
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が宿泊中のシンガポールのセントレジスホテルには「世紀の談判」を翌日に控えて緊張感が漂っていた。「平和と静けさ」の島セントーサから15分の距離にあるこの最高級ホテルに入るには、シンガポール警察の検問を2度受けなければならず、正門でまた検査を受ける。このように苦労してホテルのロビーに入ると、平壌(ピョンヤン)に来たような錯覚を起こすほどだった。
短い髪に黒のスーツ、金日成(キム・イルソン)-金正日(キム・ジョンイル)肖像徽章(バッジ)をつけた北朝鮮の警護要員(974部隊員)が三々五々陣取り、金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長や玄松月(ヒョン・ソンウォル)三池淵(サムジヨン)管弦楽団長の姿も見ることができた。ソン・キム駐フィリピン米国大使と板門店(パンムンジョム)で実務協議をしてきた崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官はこの日、特に忙しそうにホテルを出入りした。ポンペオ米国務長官はツイッターでソン・キム大使と崔善姫外務次官の実務協議について「北朝鮮と実質的で詳細な協議をした」とツイッターで短く伝えた。