対米黒字減ったが笑顔の韓国政府…韓米FTA交渉に対する「有用な武器」獲得(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.05 09:13
黒字減少に伴う肯定的な影響はもう一つある。米国は2016年2月に発効した交易促進法により、毎年4月と10月に主要国の為替レート報告書を発表する。ここで(1)対米貿易黒字が200億ドル以上で(2)経常収支黒字が国内総生産(GDP)の3%以上で(3)外国為替市場介入規模がGDPの2%以上である国を為替操作国に指定する。
為替操作国になれば米国政府の調達市場進出制限のような通商制裁を受ける。輸出の好調に冷水を浴びせかねない。韓国は3つの条件のうち(1)(2)に該当していた。このため韓国は昨年10月に、為替操作国の手前の段階「観察対象国」に指定された。今回、対米貿易収支黒字が200億ドル以下を下回ったことで(1)の条件から外れることになった。それだけ為替操作国指定の可能性も低くなると言える。米国に対する貿易収支黒字幅は減ったが、全体貿易収支黒字は増えた点も鼓舞的だ。輸出の好調に支えられて昨年の全体貿易収支は957億7000万ドル黒字を記録した。黒字規模が1年前より7.3%増えた。