チャイナマネー、製造業から金融・芸能・IT企業へと無限拡張(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.14 16:23
中国資本の攻勢が強まりながら憂慮も大きくなっている。支配構造が不透明だとか、大株主が不適切な事件にかかわった事例などが少なくない。技術と人材だけを引き抜きする「食い逃げ」の憂慮も相変わらずだ。エンターテインメント業界では「第2の台湾」事態を憂慮する者が多い。ドラマ『包青天』などでアジア市場を導いた台湾は、中国の資本に侵食された。業界のある関係者は「台湾は一時は今の韓国のようにコンテンツ強国だったが、中国資本に押されて数十年間積み上げてきたノウハウや人材を奪われた」と話した。
IT業界も例外ではない。2002年に中国BOEが買収した液晶表示装置(LCD)企業のハイディステクノロジーは4年後に不渡りを出した。だがBOEはハイディスの技術と人材を基に現在世界3位のLCD企業に成長した。チョン・ユシン教授は「韓国ベンチャーや中堅企業が買収されながら、国内産業の腰骨がなくなってしまう『産業空洞化現象』を体験する可能性もある」と憂慮した。