三星（サムスン）系列会社の社長は１日が２４時間では足りないほど忙しいという。三星製品が国内だけなく世界でも１・２位を争うケースが多いためだ。こうして忙しい三星系列会社の社長４０人余りが必ず出席しなければならない集まりがある。毎週水曜日午前８時にソウル・瑞草洞（ソチョドン）のサムスン本社で開かれる三星社長団協議会だ。地方で現場指揮を取る社長もこの日だけはソウル本社に出勤する。

１時間ほど続く社長団協議会では、社内人事と講演、内部討議が行われる。特に講演は財界の風向計の役割をするというのが業界の評価だ。環境・国際政治から経営戦略までテーマが多様な講演を見ると、三星の戦略と財界の流れを読み取ることができる。

先月１５日に開かれた社長団協議会では任天堂に学ぼうとした。同日李健熙（イ・ゴンヒ）前会長の長男、李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子専務は任天堂をベンチマーキングするため直接日本本社を訪問したりもした。三星が瑞草洞に社屋を移転した昨年１１月以降、２２回の社長団協議会が開かれた。講演がなかった１月の第１週を除くと２１回の講演が行われ、講師のうち９人が外部から招かれた。招かれたのはほとんどが教授や研究院長だった。


ブランド管理と構造調整に任天堂…サムスンの講演は経済風向計（２）