為替レート展望からみた「韓国証券市場の選好度」は…円安局面は緩和の模様(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.02 11:27
理論的にみれば、円安が貿易収支の改善またこれによる景気浮揚の目標を達成するためには次のような条件が必要だ。日本の貿易構造が「マーシャル・ラーナー条件(外貨表示輸出需要の価格弾力性プラス自国通貨表示輸入需要の価格弾力性>1)を満たさなければならない。だが、この条件が満たされずにアベノミクスを推進して2年が過ぎるまで貿易赤字はなかなか改善されていない。
アベノミクスの究極的な目標は、デフレーションからの脱出による景気回復だ。これまで円安によって発生した日本の輸出企業の特別利益を賃金引き上げや配当を通じて国民に還元することによって内需拡大に結びつけられるかどうかがカギだ。