◆孫弘敏が最初のゴール

最初のゴールの主人公は孫弘敏（ソン・フンミン、２２、レバークーゼン）という予想が多い。５人が孫弘敏を選んだ。多数の監督が独ブンデスリーガで世界的なＤＦ選手を相手にした経験を高く評価した。金皓監督は「ＦＷはシュート欲がなければいけない。孫弘敏（ソン・フンミン）がそういう選手」と説明した。

続いて李青竜（イ・チョンヨン、２６、ボルトン）、朴主永（パク・ジュヨン、２９、アーセナル）、具滋哲（ク・ジャチョル、２５、マインツ）、金信旭（キム・シンウク、２６、蔚山現代）が１票ずつ受けた。趙広来監督は「李青竜は４年前のＷ杯で２得点した。初めて出場する選手より余裕があるはず」と期待を表した。

車範根監督は「相手に露出した孫弘敏や朴主永はマークが厳しいはず。空いたスペースに具滋哲が入り込んでゴールを決めそうだ」と予想した。高在旭監督は「Ｋリーグでは長身の金信旭が間違いなく最もマークすべき選手だが、他の国ではそれ程でもない。この点を考えると、金信旭に意外にチャンスがくるかもしれない」と予想した。

南アフリカＷ杯の指揮官だった許丁茂（ホ・ジョンム）監督は意外な見方を示した。許監督は４年前にＤＦ李正秀（イ・ジョンス、３４、アルサド）が得点したことを振り返りながら、「Ｗ杯では意外な選手がゴールを入れるケースがよくある」とし、ＤＦ洪正好（ホン・ジョンホ、２５、アウクスブルク）に言及した。

◆気候に運命かかる

今回のＷ杯の最大変数に、５人の監督が気候を挙げた。ブラジルＷ杯は暑さとの戦いになるとみられる。韓国がロシアと対戦するクイアバ地域は高温多湿だ。高在旭監督は「時差は時間が経てば適応が可能で、けがも予防できるが、天気は克服できる部分でない」と話した。

特に金皓監督の助言は傾聴する必要がある。金皓監督は代表チームを率いて１９９４年米国Ｗ杯に行った。米国Ｗ杯もブラジルに劣らない暑さの中で行われた。国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）が放送中継をゴールデンタイムの欧州に合わせるため、真昼に行われる試合があるという点も似ている。

金皓監督は「ロシアのように寒いところにいた選手にとって暑さはつらいはず。逆にアルジェリアは砂漠気候に慣れているため、ブラジルによく適応できるだろう。他の組も気候が最大の変数だ」と予想した。

多くの監督がブラジルとアルゼンチンの優勝確率を高く予想したのも同じ理由だ。優勝候補３チームを選んでほしいと尋ねると、ホームチームのブラジル（１０票）とアルゼンチン（８票）が多く、次いでドイツ（７票）、スペイン（４票）、ポルトガル（１票）の順となった。

代表チームがＷ杯で注意すべきことは「ミスを最小限に抑える」という回答が４票で多かった。許丁茂監督は「大きな大会であるほどミスで失点することが多い」と話した。今回の韓国代表には欧州舞台でプレーし、オリンピック（五輪）など国際経験が豊富な選手が多いが、過去にＷ杯出場経験ある選手は５人にすぎない。車範根監督は「Ｗ杯の経験不足がミスにつながらないことを願う」と語った。


＜Ｗ杯サッカー＞歴代韓国代表監督「洪明甫号は１６強進出」（１）