【グローバルアイ】主語がない慰霊碑、そして靖国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.21 07:56
史上最悪の猛暑が続いた先月末、原子爆弾が投下された都市・広島を訪れた。原爆で被害を受けた地域は平和記念公園に変わり、2行の言葉が刻まれた慰霊碑が位置していた。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」
原爆で犠牲になった魂を慰め、戦争の惨禍を繰り返さないという子孫の確約だ。ところが文面をじっくりと静かに見ている記者に誰かが「主語がない」と指摘してくれる。誰の過ちのことを言っているのか、曖昧だということだ。戦争を起こした過ちなのか、原爆を使った過ちなのか、文章を受け取る人によって解釈が異なる場合がある。英語では「We shall not…」となっているので、「私たち」が誰を示すことなのか曖昧だ。