一方、サムスン電子と米モトローラ、台湾ＨＴＣが自社の特許を侵害したとして世界で訴訟を起こしたアップルが中国で特許侵害容疑で訴訟を起こされた。ＬＡタイムズなど外信は７日、台湾人男性が中国江蘇省鎮江市中級人民裁判所にアップルを相手取り特許侵害訴訟を提起したと報道した。アップルの映像通話ソフトの「フェースタイム」が自身の「個人用端末でネットワークを通じた音声の実現方法技術」の特許を侵害したという。男性の弁護士は「男性が最近中国でｉＰｈｏｎｅ４Ｓを購入した後フェースタイムが自身の特許を侵害したことがわかった」と話した。男性は台湾のＩＴ企業に勤めているという。業務上海外出張が多く国際電話で費用負担が大きくなったため携帯電話の無線インターネットを通じ家族や知人と連絡するアイデアを２００３年に構想した後、翌年中国に特許を出願した。中級人民裁判所は先月３１日、該当事件を受理しアップルに公示した状態で、早ければ今月中に初公判が開かれる予定だ。アップルはこの訴訟に対し公式な立場を明らかにしていない。

アップルが中国で特許侵害訴訟を起こされたのはこれが４度目だ。アップルは先月、「ｉＰａｄ」という商標権を無断で使っているとして訴訟を提起したＩＴ企業に商標権費用として約６０００万ドルを支払うことで合意している。

アップルが２００９年に発売した基本ソフト（ＯＳ）「スノーレパード」をめぐっては、中国の生活化学メーカーの江蘇雪豹と訴訟が進行中だ。「雪豹」という意味の「スノーレパード」が商標権を侵害したという。




「アップルの証人が答弁に困惑䆁特許侵害訴訟はサムスンが優勢」（１）