米経済専門誌フォーブス（電子版）は７日、「サムスンがアップルに比べ法廷で優勢を示している。サムスン電子側の弁護人がアップルの証人の水準を低く見えさせている」と報道した。同誌は引き続き「アップル側の証人はサムスンの代理人がアイコンをひとつずつ比較し互いに異なる点を説明すると答弁するのに困惑していた。アップルの証人はアップル側の弁護士の質問だけ受けた後席をはずすのが良かった」と皮肉った。

この日米カリフォルニア北部地方裁判所で開かれた５次公判でアップル側はグラフィックとデジタルフォントデザイナーを務めたスーザン・ケアを証人台に立たせた。ケアは「アップル側弁護士の事務室を訪問した当時、サムスン製品の画面がｉＰｈｏｎｅと非常に類似しており、ｉＰｈｏｎｅの代わりにサムスン製品を手にしたことがある」と証言した。

これに対しサムスン電子側弁護人はギャラクシー携帯電話を持って試演して見せながらケアの主張に反論した。サムスン電子側は携帯電話の電源を入れるとサムスンのロゴが浮かび上がる点と、両製品のホームスクリーンが明確に異なるという点を示した。特に羅列されたアイコンの形と整列方式を詳細に比較し、メッセンジャー、計算機、カレンダーのようなアイコンの形と位置が違うという点を強調した。サムスン電子側弁護人は、「通話アイコンの受話器の形は電話機の一般的象徴で、花形のアイコンはマイクロソフトをはじめとするさまざまな企業が一般的に写真を表わす時に使ってきた」と明らかにした。サムスン電子の反対尋問に対しケアはこれといった反論はできなかった。


「アップルの証人が答弁に困惑、特許侵害訴訟はサムスンが優勢」（２）