在日同胞映画監督の李相日さん、「日本人とは異なる視線、それが私の映画の力」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.23 09:33
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話題の映画『怒り』を演出した在日同胞3世の李相日監督。〔写真=ラ・ヒチャン(STUDIO 706)〕
「どうせ変わりはしないだろうという理由で怒ることをあきらめれば、その感情は消えてしまうのか。違う。この映画のタイトルは、そのようにわれわれの心に残って何に変わるか分からない『怒りの種』を指している」
30日に韓国で公開される日本映画『怒り』のプロモーションのために来韓した李相日(イ・サンイル)監督(43)の話だ。在日同胞(在日朝鮮人)3世である彼は、大学で経済学を専攻した。卒業後、日本映画学校に入学して映画を勉強した後、1999年在日同胞の少年を主人公にしたロマンス映画『青~chong~』でデビューした。現在、日本の若手作家監督とされている。
『怒り』は彼の7番目の作品で、日本のベストセラー作家の吉田修一さんの同名小説をスクリーンに移した作品。李監督が吉田さんの小説を映画化したのは『悪人』に続き2番目だ。2つの映画はいずれも殺人事件が発端になる。『怒り』は殺人事件にからまった3人の容疑者、そして衝撃的な犯人の正体を描く。犯人はある夫婦を殺害して現場に「怒」という文字を残す。1年後、指名手配されている中で、殺人犯かもしれない3人の男がそれぞれ千葉県の港町、東京、沖縄で新しい人間関係を結んでいく。後半になるほど「誰が犯人なのか」という問題より、周辺人物が3人の男を「信じるのか、疑うのか」という問題が重要になる。李監督は映画の企画意図を次の通りに説明した。