伊建築家「できるだけ手をつけないことが最善の復元」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.03 14:55
建築文化遺産をどのように保存し、どこまで復元するのか。600年の古都ソウルは最近、復元と反復元の間でさまざまな議論が進行中だ。かつての都が残したさまざまな建築物を保護して修理・再建する作業が持つ意味を、今日の私たちの視角でとらえてみようとするものだ。先月29・30日にソウル市庁で開かれた第3回漢陽都城国際学術会議「都市城郭の科学的保存と創意的介入」は、ユネスコ世界文化遺産の暫定目録に登録された漢陽都城(SEOUL CITY WALL)を「生きている記念物」にするための討論の場だった。
基調講演者として参加した遺跡復元専門家であるイタリアの建築家マッシモ・カルマッシ(Massimo Carmassi)氏(71)は、特に「復元と介入の間のバランス感」を強調して目を引いた。「ピサの斜塔」で知られるピサ市の復元計画に1974~90年に参加した経験を語ってくれた彼は「従来の建築物にできるだけ軽く(light)重ねられるように」と話した。カルマッシ氏は現代の建築術が手をより少なく(less)かけられる方法を探すことが復元の最善でありうると説明した。彼自身が総括責任者として再生させたピサの旧建築物を「その時のその場所にそのまま」置くために彼が最初にしたことは、かつての姿を生き返らせる図面を描くことと模型作りだった。数万点を超えるその作業で、今ピサはどんな自然災害にあっても都市全体を再び復元できる基本資料を確保した。