<ソチ五輪>興奮五輪から楽しむ五輪へ…ソチで「2018平昌」の希望を見た
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.02.24 16:53
最後が良くてこそ本当に良いという。失望は結局、希望に進化した。批判と混乱は包容と和解の後ろに押しのけられた。2014年ソチ冬季オリンピック(五輪)の序盤、期待の種目だったショートトラックとスピードスケートの不振は冷笑と自嘲を呼んだ。ロシアに帰化したビクトール・アン(29、アン・ヒョンス)の善戦は、韓国体育界の派閥論争に続き、韓国社会の恥部を表した。
しかしそれがすべてではなかった。国民はスポットライトが当たらなかった代表チームに大きな拍手を送った。イ・サンファが五輪2連覇で国民を慰める間、無名の女子カーリング代表は強豪との対戦でも臆することのない姿で視線を集めた。メダルを期待しにくいスキーやソリ(リュージュ、ボブスレー)に対する関心も高まった。6大会連続で五輪に出場し、最後まで最善を尽くしながらも、表彰台には立てなかったスピードスケートの李奎ヒョク(イ・ギュヒョク、36、ソウル市庁)にも賛辞があふれた。国家別メダル順位と愛国心に対する過度な執着も、不振選手に対する非難も確実に減った。
20歳を過ぎたばかりのスノーボード、モーグルスキー選手は選手村のあちこちを回りながらSNSなどでファンと言葉を交わした。地球村の祭り自体を楽しむ新世代オリンピアンの出現だ。不公正判定疑惑の中で2位となった女子フィギュアスケートのキム・ヨナ(24)は「最善を尽くせたことに満足している。金メダルだけを目標に来たわけではないのでかまわない」と述べた。インターネットでは「ヨナ、ありがとう」のリレーが続いた。また、ビクトール・アンは自分のために生じた韓国社会の混乱を緩和しようとした。彼は22日(日本時間)の記者会見で、「派閥がロシア帰化の決定的な理由ではない。自分の成績が韓国選手の不振と重なり、五輪期間ずっとつらかった」と述べた。