【コラム】朴槿恵ドクトリン(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.18 11:15
言葉は世の中を揺さぶる。朴槿恵(パク・クネ)大統領の16日の国会演説は強烈だ。あふれてきた言葉たちは大胆だ。「北朝鮮政権が核開発では生存できず、体制崩壊を催促するだけだ」--。北朝鮮で「崩壊」は最高尊厳を冒とくする。韓国の太陽政策の空間でも禁止単語だ。大統領の言葉はタブー(禁忌)を破った。
演説の中の言語は悲壮だ。「これまでのやり方と善意では北朝鮮の核開発の意志を折ることはできない」。それは対北朝鮮政策の転換を宣言する。韓国社会には交渉平和論が濃厚に隠れている。太陽の光の宥和政策は残っている。その言葉はなじみとの決別だ。その演説は攻勢的な勝負の賭けだ。朴大統領は「北朝鮮を変化させる根本的な答えを探さなければならない」と述べた。出発は南北関係の再構成だ。朴槿恵式の「対北朝鮮の圧迫変化」政策の表出だ。2・16演説は野望のドクトリンとなった。