【特別時論】朴大統領、さびしく自分だけの空間に閉じこもってはいけない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.06 14:17
青瓦台改造は、これまで見過ごされてきた。これからは3つの本格的論争が必要だ。最初は政府内の疎通だ。大統領はさびしく孤独なライオンとして自分だけの空間に閉じこもってはいけない。参謀陣や内閣はもちろん、さらには議会との緊密で激しい対話を受容できる、そんな空間の中で過ごすべきだ。2つ目は市民社会との感応性だ。青瓦台は、狭小な世論調査の報告書の伝達窓口に終わってはいけない。青瓦台という空間を通じて、大統領と参謀陣が社会の知的エネルギーと感応するべきだ。要するに、開かれた青瓦台だ。米国のホワイトハウスは、客間のような記者室がこうした役割を果たす。オバマ米大統領はこの客間を愛用している。最近は、いきなり記者室に立ち寄って新任の報道官を詳しく紹介した。
最後にスピード感だ。21世紀の目もくらむような時間の破壊と不確かな災難の時代の中で、迅速な報告と判断を保障できるように空間が設計されなければならない。空間を近づけるのはもちろん、情報技術(IT)システムも最大限に活用すべきだ。参謀が車に乗って大統領に会いに行くような構造は、まるで石器時代だ。
世の中は光の速度で変化している。セウォル号事故だけを見ても、高校生らのカカオトークの対話や動画が、事態の方向性を決定づけるほどに重要な役割を果たした。そうした時代に、参謀らと500メートルも離れた場所に大統領1人で宮中に座っているのは進化の反対側に向かっているようだ。