<企画>「企業との連係を強化」 東京に地方大連合キャンパス
東京駅付近にあるサピアタワー(地上34階・地下4階)の8-10階(大学フロア)は地方大連合キャンパスと呼ばれる。 京都・立命館大など17の名門地方大の東京事務所や教育施設が集まっているからだ。 国立大の法人化以降に生じた現象だ。 先月15日、ここで会った木谷雅人京都大学理事は「東京都内の企業との連係を強化するため」と説明した。
立命館大学は今年、ここで会社員を対象に京都伝統文化を教える講座を開設した。 地方大の東京上陸に対抗し、慶応大は来年、大阪に進出する。 慶応大学の西村太郎理事は「大阪は慶応大創立者の福沢諭吉の故郷」とし「社会人を相手にしたビジネススクールなどの講座を開設する計画」と述べた。 国立大の法人化以降、大学間の競争が激しくなり、他の大学の教育市場にまで進出する‘春秋戦国時代’を迎えたのだ。