フィリピン「拉致産業」知能化…警官服を来て「一緒に行こう」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.10 15:12
拉致組織は決して即興的に犯行をしない。物色組・拉致組・運搬組・交渉組が別々にある。物色組は富裕層に雇用された家政婦や運転手などだ。フィリピン警察庁にある反拉致局(Anti-Kidnapping Group)で拉致を予防するための守則として家政婦や運転手を雇用する際に注意するべきという指針を出したこともある。拉致の対象がどの程度の身代金を支払えるのか、決まった移動コースがあるのかどうかを把握して知らせる。
拉致組は銃器を持ち、警官服を着たりもする。夜にAK自動小銃などで武装し、10人ほどが高級リゾートに侵入したこともある。先月ミンダナオ島付近のサマル島の高級リゾートで拉致されたカナダ人とノルウェー人がそうだ。拉致すれば運搬を担当する者が別にいる。サマル島で拉致されたカナダ人は運搬組に400キロ離れたスルー州まで移された。スルー州の腐敗政治人と現地官僚が拉致組織と協力したりもする。身代金を受ければ拉致に参加した人たちは身代金を分け合う。