化粧品セットの価格が月給10年分…北朝鮮の市場にはどんな秘密が…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.12 15:25
こうした問題が生じたのは1990年代末の大飢饉、いわゆる「苦難の行軍」を経験しながらだ。食糧不足などで国家配給網が崩壊し、体制の危機をも迎えた。黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元労働党書記は当時餓死した人が200万-300万人(国家情報院は46万人と推定)にのぼると証言した。その大半が配給体制に全面的に依存していた下級公務員や知識人層という点は北朝鮮政権に衝撃を与えた。北朝鮮は2002年に入り国定価格を上げ、月給も18-25倍に大幅に引き上げる7・1経済管理改善措置を施行したが、商品供給不足などで事実上失敗した。
闇ドルで50セントにもならない月給はただの「象徴的賃金」との認識が広がり、社会の副作用も次々と発生した。非公式収益活動と賄賂の盛行だ。機関所属車両をこっそり使って金を稼いだり、盗んだ工場の部品を組み立てて市場で売ったりした。金日成大や金亨稷(キム・ヒョンジク)師範大のような名門大の教授は課外市場に向かう。脱北者は「3-5人ほどを教えるが、1時間あたりそれぞれ1ドルほど受ける」と伝えた。市場許可権と入試・就職・昇進など社会全般に裏金と賄賂が広がるのも結局は月給では生活できない現実のためという分析だ。