【時視各角】お金が語る韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.21 09:09
お金の発言権は、韓国の領土で唯一強い。先週オキシーは第1・2等級の判定を受けた加湿器殺菌剤の被害者に慰謝料を払うといった。一生を酸素ホースを鼻に通して生きなければならないのに1億ウォン(約900万円)だ。オキシーが参考にしたという裁判所の判例を作ったのは、まさに韓国社会である。お金があって力がある者はあくせくと小銭までかき集めながら、公職と銀行にいる者は数兆ウォンずつ公的資金を無駄にしながら、もとから貧しかったり被害を受けたりした者がお金を語れば指を差す。「おい、お金を稼ごうとするまねごとだろう」。
大統領もお金で語る。4月に朴槿恵(パク・クネ)大統領はセウォル号特別調査委期限の延長について「税金が多くかかる問題」だといった。悲劇の再発を防ぐためのものなのに、調査は人がすることなのに、税金・人件費が問題だというものだ。