【時視各角】「児童虐待不感症」に陥った韓国社会(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.30 11:25
法的不備のためか? そうではない。昨年発効された「児童虐待特例法」で親権制限は少し容易になった。韓国児童虐待予防協会理事を務めるイ・ミョンスク弁護士は、「特例法ではなくても児童を隔離保護し親権を制限できる法的装置はある。第一線で積極的でないだけだ。最大の問題は児童虐待に対する韓国社会の認識がとても低いこと」と話す。
本当の問題は韓国の「児童虐待不感症」なのかも知れない。今回のイェリンの場合、隣人たちは「4年前にも暴行があった」とか「子どもの奇怪な泣き声を聞いた」などの証言をぶちまける。道路でやせこけた子どもを見つけた大人はその子どもを父親の家に連れていった。学校も子どもを探さなかった。だれも子どもを助けなければならないと自覚できなかった。