【時論】脱北知識人が金正恩委員長に送る手紙(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.08 11:30
真実の瞬間が近づいています。北から南へ来たわれわれ3万人の脱北者は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が必ず北朝鮮の非核化を実現し韓半島(朝鮮半島)に真の春が来るだろうと信じたいです。4月27日に脱北者は板門店(パンムンジョム)の軍事境界線(MDL)を越えるあなたを見て胸を打たれました。あなたは世人の関心を集めながら赤いじゅうたんの上で大韓民国国軍儀仗隊を査閲しました。3万人の脱北者のうちだれ1人命を賭けずにこの地に来た人はいません。非武装地帯(DMZ)の地雷畑を命を賭けて突破し、銃口が潜む物々しい中朝国境と第三国の砂漠やジャングルを超えここ自由の地大韓民国に根を下ろしました。
ある脱北者はあなたの板門店通過について「70年の脱北史上最も華麗な脱北」と表現し、また別の脱北者は「党・政府・軍隊の首長をすべて率いてやってきた金委員長がそのまま大韓民国に居座ればその瞬間から平和統一だ」と話しました。北朝鮮は3万人の脱北者に依然として「母国」だが、われわれの真の「祖国」は大韓民国です。ところで今回の首脳会談中にあなたは失郷民、延坪島(ヨンピョンド)住民、私を含めたわれわれ脱北者を「分断の犠牲者のうちのある階層」と言及しました。